久々にご紹介するのは、
枡野浩一さんの『石川くん』(集英社文庫)。
石川啄木の短歌を大胆に現代語訳しながら、
彼の人柄を、時に辛口に、親愛を込めて、紹介している。
石川啄木と読者に語りかける手紙の形で、
でも、話し言葉で書かれているので、
短歌に馴染みがなくても、面白く読むことができる。
女好き、親不孝、借金を抱え、仕事はしない。
親孝行で清貧という石川啄木のイメージは、
見事に覆された。
作品を純粋に楽しむのも良いけれど、
砂のように、さらさらとした人生を垣間見ると、
多元的に物事を見ることができるようになる。
啄木に限らず、短歌に限らず、
人には、物事には、色々な側面があるのだと。
本日の小ネタ
石田衣良さんの『灰色のピーターパン』(文春文庫)が
文庫になりました。
「池袋ウエストゲートパーク」シリーズの第6巻です。