書店日誌
井上書店 東京都昭島市にある街の書店です

01 December

「勉強」から「習慣」へ


スケジュールから、日記、アイデアまで、
すべて一冊の手帳にまとめている。

デジカメで撮った写真も、測った体重の増減も、
もちろん読んだ本の記録も。

活用法のひとつとしてお勧めなのが、
予定や感想を英語で記す「英語手帳」「英語日記」だ。

参考になるのは、
石原真弓さんの『英語で手帳をつけてみる』(ベレ出版)。
毎日の習慣に英語を取り入れてしまおう、という考えだ。

幼少の頃、父親がアメリカのお土産で
身の回りの物や場面について、
英語と絵を対にして紹介している絵本を
買ってきてくれたことを思い出す。

受験の英単語をすぐに忘れてしまったのは、
おそらく日常では使わない言葉が多いことも
一因ではないだろうか。

「英語手帳」「英語日記」を続けていると、
「勉強する」という感覚ではなく、
「自然に」英語と関わる機会が増えてくる。

遠い世界の国や、知らない知識でも、
自分に引き寄せて考えると、
見える風景も異なってくる。

英語で手帳をつけてみる
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24 November

毎日に見出しを

 
通勤読書は、クレオ・コイルさんの
『事件の後はカプチーノ』(ランダムハウス講談社)。

コーヒーハウスを切り盛りする主人公の女性が、
様々な事件に巻き込まれてしまうシリーズの第2弾。

個人的に、コーヒーは飲めないけれども、
美味しそうなコーヒーが解説付きで登場する。

この本が魅力的なのは、
男の人をコーヒーに例えたり、
トマス・ペインの言葉を引用したり、
とエスプリが効いているところ。

特に気に入っているのは
毎日のちょっとした出来事にタイトルをつける
というもの。

自分の日常生活にも応用できるので、
この本を読んで以来、
手帳に「面白見出し」を付けるのが習慣になった。
何でもない毎日が楽しくなる。

事件の後はカプチーノ
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17 November

読書の楽しみ方


おすすめの一冊は、
瀬尾まいこさんの『図書館の神様』(ちくま文庫)。
単行本の時から注目していたが、
今年の夏、文庫になったので、即購入。

『図書館の神様』は、
2009年のマイベストブックに入れることにした。
「マイベストブック」とは、年に一度、
今年読んだ本の中から、
個人的なベスト本10冊を挙げるもの。

1位に輝いたからといって何があるわけではないけれど、
自分の読書の軌跡を俯瞰して見ることができ、
何よりも「この本は3位かなぁ」と考える過程自体が楽しい。

『図書館の神様』の中でも、
淡々とした日々を送ってきた主人公が、
他者との関わりによって、知らず知らずのうちに、
面白いこと、楽しいことを見出していく。

自分が楽しいと感じていることは、
人にも伝わりやすい。
瀬尾さんの本では、いつも感覚が刺激される。

図書館の神様
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28 July

発想の転換

 
今回のおすすめは、
伊坂幸太郎さんの『チルドレン』(講談社文庫)。
何気ない日常の中で、不思議な事件が起こる。
5つの短編なのだが、全体としても物語がつながる、
可笑しさと、温かさを併せ持つ一冊だ。

ポイントは、事件を解き明かそうとする登場人物が、
突拍子もない推理をするところである。
常識的に考えたら、あり得ない発想なので、
結末が予想できない、何度も騙されてしまう。

登場人物の「頭のやわらかさ」は、
毎日の生活の中で
凝り固まった視点を解きほぐしてくれる。


チルドレン
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07 April

新しい一日


以前のように、雑誌をスミからスミまで
読むことをしなくなった。
目的の特集や好きなエッセイ以外のページで、
意外な発見があるのが雑誌の楽しみなのに。

さて数少ない万遍なく読んでいる雑誌が
「暮しの手帖」(奇数月25日発売)。
暮らしに役立つ情報が紹介されているのだが、
読み物としても、端から端まで楽しめる雑誌だ。

この「暮しの手帖」の編集長さんが書いたエッセイ
『今日もていねいに。』(PHP研究所)。
押しつけがましくなく、
毎日を大切に生きるヒントが描かれている。

人は、毎日
新しくなり、
新しい発見があり、
新しいものをつくる。

平凡な日なんて、実は一日もなく、
毎日が新しい一日なんだと思える本だった。

今日もていねいに。
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